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【映画感想】劇場版ポケモン みんなの物語

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遅まきながら観て参りました。
ネタバレ注意です。

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『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』観てきました。

今年はポケモンへの興味がかなり減退していたのでスルーすることも考えたのですが、気がつけば早起きしてイオンシネマに向かっていました。
感想は「今年も良かった」
ポケモン商法とか言われるけど、やっぱり動機づけって大事なんだなあ。

ひとつ残念な事に、前の方の席で上映中に時々スマホを弄ってる輩がいた。
広告パートならまだ大目に見たが、上映中は流石にダメだ。

事前情報で、今回の映画は「群像劇」であると聞いていたのだが、実際観るとその通りだなあと。
明確に主人公と呼べる存在が居ない。
主人公はサトシなんだけど、ストーリーの中心にはなっていない。

この映画には、様々な世代の人間が登場する。
サトシより幼い少女、女子高生(!?)、青年、おっさん、お婆さん。
その誰もがストーリー上重要な役目を果たしており、誰が欠けても事件は解決できなかったし、ストーリーも成立しなかったことだろう。
メインのポケモンであるゼラオラも、あくまでパーツのひとつという感じ。

「みんなの物語」とは、「みんなが主人公」ということでもあるのだなあ。
ルギア? あれはまあ、舞台設定ということで。

作中で語られるテーマに、「一人ではできないことも、誰かと力を合わせれば(力を借りれば)できる」というものがある。
リサはサトシの力を借りてイーブイをゲットする場面や、トリトとカガチが手を組む場面は分かりやすい例だろう。
ヒスイに付いてきたポケモン達のように、偶然から生まれる力も。

だが、一人でなんでもしようとすると…あまつさえ、無いものを誰かに差し出そうとすると、上手くいかない。
カガチは姪に良いところを見せようと嘘を吐き続けた結果、バレて酷いことになってしまった。
まあ最終的には仲直りできたし、ウソッキーと出会うきっかけにもなったのだが。
そのウソッキーと協力して、今度こそ皆の信頼に応えることができて良かったですね。

では、本当に独りぼっちの奴はどうすればいいのだろうか?
実力も無く、名誉も無く、支えてくれる人もいない奴は?
…やめよう、この話は。

ロケット団、今作では戦犯でしたねぇ。
いつもは映画で大破壊を起こすのはオリジナルの悪役の仕事だったのですが、今作ではしょぼいハンター位しかいなかったので、貧乏くじがロケット団に回された感。
ラムの実持ってきたからって簡単に許せるレベルじゃないような…。

中盤からは災害シミュレーションのようなシーンも。
市長が屋内待機を呼びかけるとか、ロープウェイに閉じ込められるとか、人々が大型の施設に避難するとか、雰囲気が出まくっている。
こういう描写も、登場人物それぞれの視点で描かれた群像劇ならではか。

去年にもあった、ポケモンがガチ死にする回想はきついものがある。
あえてきつめに描くことで、その後のピンチ演出が引き立てられるという側面もあるんだろう。
木や鉄骨が倒れてくるところではウッとなる。

あとはYoutuber(架空の)の存在。
昨今のポケモンはYoutuberや所謂動画勢をPRに呼ぶことが多く、その存在を作中にも取り入れたというところか。
今時の小学生はマジでテレビより面白い物と捉えてるらしいですね。
ただ人気者として褒め称えるだけではなく、「レアポケモン」の情報を拡散してそれがハンターの目に止まってしまうなどといった負の側面もしっかりと描いているのが良いと思った(小並感)。
こんなことを書いている間にもリアルでレアカードの高騰に関わっているらしく、その影響力の高さが伺い知れます。

ゼラオラについて。
作中ではなんか強くて珍しいポケモン、ぐらいの扱いで、人間の起こした山火事からポケモン達を守って死んだ。
…ことになっていたが、実際には市長の判断で存在を隠されていた模様。
呪いとか言われていたのもあって、街の人はゴーストタイプのポケモンとか思っていたのだろう。
存在が明るみになったことで今後ハンターに狙われる可能性が出てきたわけだが、フウラシティは今までとは違う方法でこれからもゼラオラを守っていくのでしょうね。

リザードンが登場していないので、どうやら『キミにきめた!』の続きではない様子。
まあ、あいつが出ると色々台無しになるのでしょうがない。
これでアニメには3人のサトシがいることに。
(それとも本編のような別れを経たのだろうか?)

来年は『ミュウツーの逆襲』のリメイク。
USUMにはゼラオラの次の幻データは入っていないようなので、配信がどうなるか気になるところ。
色違いミュウとか配るんだろうか。
次回作も未発売だろうし、Lets'Goではないだろうし。まさかGO?



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