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【漫画感想・レビュー】ダンガンロンパ害伝 キラーキラー 1巻

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「別冊少年マガジン」で連載中の
『ダンガンロンパ害伝 キラーキラー(1巻)』(漫画:笹子みとも/シナリオ:小高和剛、小泉洋一朗)を購入しました。
『ダンガンロンパ』シリーズのスピンオフとして連載中の本作は、本誌連載時は"2話まで『ダンガンロンパ』シリーズであることを伏せ、3話でネタばらしをする"という変わった試みが行われました。

ダンガンロンパ害伝 キラーキラー(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

新作アニメ等で最近また注目されている『ダンガンロンパ』の未来の一端、どう展開していくのか今後に期待です。

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一話あらすじ

異常犯罪が急増している世の中。
特殊事件捜査課、通称「特査」に配属された麻野美咲は、ロッカーの中に潜んでいた気怠げな男、聖原拓実とバディを組むことになる。
ひたすら狭所に篭りたがる聖原に前途多難を予期する麻野だったが、早速事件の捜査に向かうことに。

事件の内容は、「僧侶アイドル・伊東桃道」のライブに脅迫状が届けられたというもの。
脅迫状に記された日付は今日。
麻野がライブ会場の「仙道寺」で聞き込みを行う中、聖原は賽銭箱の中でカップラーメンをむさぼっていた。
(ちなみに、この時食していたのは「ピーチヌードル」という代物らしい。)
バックステージには13体の阿修羅像が着々と準備されている。
伊東桃道は美しい肌を持つ男だった。

そしてライブ開演となり、目玉曲「桃色アスラ」の演出で伊東の背後に先ほどの阿修羅像が姿を現す。
だが、様子がおかしい。
何と、それらはすべて「死体で造られた阿修羅像」にすり替わっていたのだ。
3つの顔と6本の腕を持つ阿修羅像を13体。すなわち39人分の死体が使われたことになる。
猟奇的な「バラバラ殺人」だった。
その光景を前にし、珍しく苛立ちの表情を見せる聖原。

捜査が始まる中、死体に抱きつくという奇行に出る聖原。
さすがに気味悪がる麻野に、彼は耳打ちする。
犯人はこの中にいる、自分で言うのは面倒だから代わりに言え、と。
言う通りにする麻野だったが肝心な部分は教えてもらえず、結局その日の捜査はお開きになった。

後日、麻野は上司の堂上に聖原について質問する。
それによると、彼は中学時代に大量殺人に遭遇し、生還した過去を持つという。
その際ロッカーに入っていたことが彼の篭り癖の原因だと、堂上は推測した。
事実なら、死体を見た時の彼の怒り様にも納得がいく。

一方、当の聖原は現場の寺に伊東桃道を呼び出していた。
開口一番、伊東に向けお前が犯人だと告げる聖原。
彼は、犯行の目的は「血」だと、突拍子もない事を述べた。
死体をバラバラにして組み替えたのはカモフラージュで、本当の目的は血を抜くことだと。
証拠など無い。だが彼は全てを理解していた。
大量殺人を目の当たりにしながら生還した彼は、人殺しを心の底から愛し、殺人者の心理を理解する能力を身につけていたのだ。

聖原は伊東の殺人を「採点」する。
死体の切断面が粗く、切断に糸ノコギリを使い、血を採るためだけにバラバラ殺人をする者は殺しを舐めている。
伊東の殺人は20点だった。

伊東は若さを保つために人を殺し、血を飲んでいた。
彼の言い分では「乳離れ」をしなければ若さを保つことができ、そのためには母乳とほぼ液体、すなわち血を摂取し続けるのが最良だということだった。
殺人を目的ではなく手段とする彼に、聖原は「『殺し愛』が足りない」と告げる。
そして、巨大注射器を持ち出して襲いかかる伊東を、聖原は「超バラバラ殺人」をもって返り討ちにする。
かの日から殺人鬼に憧れていた聖原は、「殺しの伝道師『キラーキラー』」を名乗るようになっていたのだ。

また後日。
聖原が「キラーキラー」であることなど知る由もない麻野は、事件の真相を直感で見抜いた彼の能力に興味を持っていた。
異常犯罪に対抗するには彼の力が必要。
彼女はそう確信し、何とか聖原という人間を理解しようと試みるのだった。


感想

『ダンガンロンパ』は推理物とデスゲーム物を混ぜたような作品ですが、この作品『キラーキラー』ではそういった要素は今のところほぼ無く、シンプルなバトル物の毛色が強いです。
時系列は『ダンガンロンパ』本編よりも数年先になっていますが、シリーズ未経験者でも読みやすい作品なので、シリーズの入り口としてもありだと思います。
次巻予告を見るに、これから本格的なバトルに展開していくみたいですね。『ダンガンロンパ』のキャラも登場するようです。
まあ"彼"はあんな事になってしまいましたが…

ダンガンロンパ害伝 キラーキラー(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)



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